【おっかなびっくり相場】伸びそうだけど伸びない相場はどんなとき?市場参加者の心理を理解せよ【相場のメカニズム】
- 2022.06.07
- トレード手法・技術
- おっかなびっくり相場, 需給を観る, 売りと買いのバトル, チャートの向こうには相手がいる
チャート形状はすごく伸びそうだからエントリーしたものの、いまいち伸び切らない。
ブレイクしたと思ったらすぐ戻される。行きそうで行かない、くすぶって煮え切らないという経験ありませんか?
相場のメカニズムを理解しておくと、チャートが伸びそうなところや伸びないところの予測が立てやすくなります。今回は利確や損切、トレードシナリオの構築に役立つ相場のメカニズムについて解説します。
なぜチャートが動くのか、相場が動くのか
たとえばロングの場面で考えた場合、「我々が買ったところよりもさらに高い値段で買ってくれる人がいるから」相場が伸びるんだ、ということ。
これは及川先生が動画のなかでたびたび言及しています。「需給を観る」ということですが、相場が動くメカニズムとしてまず抑えたいポイントは「チャートの向こうには相手がいる」ということです。
チャートの向こうには相手がいる
世の中にはいろいろなトレーダーがいて様々な思惑が交差して相場が動いています。
相手がどこで買うのか、どこで売るのか。どこで利確するのか、どこで損切りするのか。どこでエントリーするのかを想像するとそれがトレードシナリオに活かせます。多くのトレーダーが意識する場所はだいたい決まっています。
・邪魔な線にぶつかる(タッチする)ところ
・MA(青、茶、黄緑、ピンク)
・水平線、レジサポ
・直近の高値、安値
・レンジ上限、下限
・前日の安値、高値
・直近の東京市場の安値、高値
・直近の欧州の安値、高値
・直近のNY市場の安値、高値
・ボリンジャーバンド
・キリ番
・1時間足、4時間足の確定
上記はトレーダーが意識するなにかしらの「思惑が働く場所」になるはずです。
そこに到達したときに相手はどうでてくるのかを考えておく、「こうなったらこうする」「どうなったらどうする」をあらかじめシナリオを用意しておくとトレードシナリオが組み立てやすいと思います。
相手がいまどういう状況か
さらに相手の状況も考しておくと良いです。必ず下記の3種類のトレーダーがいます。
買いのポジションを持っているトレーダー
売りのポジションを持っているトレーダー
ノーポジのトレーダー
そして、それぞれ含み損を抱えているのか、含み益になっているのか。
決着がついたらその方向に乗っかろうとするトレーダーや、これから新規にエントリーしてくる参入者もいるだろう、など自分がこうなったらこうする以外に「相手がどうしてくるか」を考えておきましょう。
常に売り買いのバトルが行われている
上記のことから相場は参加者の間で、常に売りと買いのバトルが繰り広げられてるんだということがわかりますよね。
相場が一方向に伸びるときというのは、売り買いの決着がついたとき、です。
決着がつくと、新規に飛び乗りするトレーダーもいれば、損切させられるトレーダーもいるし、ドテンしてくるトレーダーもでてくる。そうするとさらに伸びが加速したり、という原則です。売り買いの攻防でどちらが刈られやすいポジションなのかを考えるとトレードに深みが増します。
いかないなぁと思ったら、他の参加者もそう思っている
今回の記事の本題はここです。
伸びないときは、他の参加者もおなじ気持ちでチャートを見ているということを念頭にトレードしていないといけません。いろいろなトレーダーがいるので、当然自分とおなじ状況のトレーダーも多くいるはずで、みんななんか伸びないなぁと思っています。そんなときの相場がおっかなびっくり相場です。
おっかなびっくり相場
伸びそうだけど戻されて不発、が続くとトレーダーの心理としては「おっかなびっくり」になりますよね。エントリーしたものの、長く保有しておくのやめておこうかな、利確を早めにしてしまおう、早く逃げようという心理が働きます。そのため、チャートがさらに伸びにくくなるという現象です。
自分が思ったようにならないときというのはもう予測できないので確実に手堅いところでいったん降りておく、これが相場で長く生き残る方法だとおもいます。異変を感じたら他の人もそう思っている、ということです。
おっかなびっくり相場のときはポジションを引っ張らずに、勝ち逃げ最強でいったん手仕舞いましょう。
まとめ
・相場が伸びるのは自分の買った(売った)ところよりもさらに高い(安い)値段で買ってくれる(売ってくれる)人がいるから。
・チャートの向こうには相手がいる。
・思惑が交差する場所がある。
・相手が今どういう状況かを想像するとトレードに深みが増す。
・相場は常に売り買いのバトルが繰り広げられている。
・相場が伸びるときは売り買いのバトルの決着がついたとき。
・行かないなと思ったら他の参加者もそう思っている。
・おっかなびっくり相場はひとまず手堅く逃げておくのが吉。
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