エントリーとポジション保有時の判断に使える及川式「強い側」と「弱い側」
及川先生の語録に「強い側」と「弱い側」という表現があります。
及川先生が動画のなかでよく口にする言葉です。シンプルにいえば通貨強弱のことではありますが、トレード中にこの「強い側」と「弱い側」をどういうふうに捉え、トレードに活かすのか、その「使い方」を解説します。視野が広がりトレードに深みが増します。
「強い側」と「弱い側」とは
及川式環境認識で各通貨ペアの相関をみて、
上げ基調・上昇傾向の通貨を「強い側」
下げ基調・下降傾向の通貨を「弱い側」
と言います。「及川語録」です。
及川式ではなくても通貨強弱を見てトレードしている方は多いと思います。たとえば下記のサイトで簡単に通貨強弱を確認することができます。
https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_power_balance/
通貨別強弱グラフ
https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_strength/
上記は一例ですが、国内のFX業者のアプリでもだいたい通貨強弱をみる機能があったりします。ひと目でわかるので便利なのですが、これを見て一番強い通貨と弱い通貨を見てトレードするだけだとそれほど優位性がありません。強弱は突然入れ替わることがあるので杓子定規に強い・弱いを見るだけだとあまりトレードに活かすことができないはずです。
及川式デイトレでは通貨強弱の視点が異なります。
強い側がどうなったら弱い側がどうなるという視点
及川式では強い弱いを見た上で、強い側と弱い側がどう関わってくるかに注目します。強い側と弱い側がどういう動きをするかを考えることができるのが及川式。エントリーするときはもちろん、ポジションの保有時でも常に頭に入れてチャートを監視、観察します。
保有しているポジションの雲行きがあやしいときありますよね。思ったより伸びないなとか、抵抗線を抜けるのか抜けないのか、みたいな。そんなときに使います。
具体例は以下です。
強い側のぶち抜きがないならば、弱い側はどこかで崩れる
ユロポンでユーロが弱い側、ポンドが強い側だったときを例に解説します。
弱い側のユーロでたとえばユーロ円のショートポジションをもっていて、なかなか思ったように落ちてきてくれないという状況だったとします。思ったより長くもみ合いが続きモミモミしている場合は、もみ合いのあとに上昇して行く可能性も考慮しますよね。
こういった場面で、「強い側」がどうなっているかを確認します。
このとき強い側のポンド(たとえばポンド円)が上げきらないようなくすぶりを見せていたら、下記のような考え方ができます。
強い側なら上昇して然りなわけです。でも上げていけない。そうなると強い側といってもそんなに強くないんだなと見立てることができます、そうすると弱い側はもっと弱いわけなのでそのうち落ちてくるだろうというシナリオが組めるわけです。
では、強い側がめちゃくちゃ強かった場合はどういうシナリオになるか。
強い側が上げまくってぶち抜く場合、弱い側がそれに引きづられて上がっていってしまうかも、というシナリオが組めます。こういうシナリオもあらかじめ予想しておくことで、対応力に違いがでてきます。
まとめ
・強い側がどうなったら弱い側がどうなるという視点をもつことでトレードの幅が広がる
・強い側のぶち抜きがないならば、弱い側はどこかで崩れる。
・強い側がぶち抜いたならば、弱い側も引きずられてしまう。
単一通貨ペアだけを見てトレードしていると持つことができない視点なので、優位性が高いトレードシナリオが組めると思います。
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